「捕虜・行方不明兵に思いを馳せる日」に米議会は行方不明

ラルフ・レベンバーグ
米空軍退役軍人

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捕虜と行方不明兵に思いを馳せる日の今日、第二次大戦時の捕虜を称える決議案 H.Res. 333がなぜ下院で放置されたままなのか理解できず、私は途方に暮れている。カリフォルニア州選出の民主党マイク・ホンダ議員が提出したこの決議案は、昨年米捕虜に謝罪した日本政府に感謝し、彼らに奴隷労働を課した日本企業に彼らの政府を見習うよう、奨励するものである。最も重要なことは、その決議案が、苛酷な捕囚でその40%が死亡したこれらの捕虜に強いられた犠牲を、認めていることだ。

私の物語は、日本軍に捕われた他のアメリカ兵と大きくは変らない。194112月日本軍が侵攻してきたとき、私は陸軍航空隊の一員としてフィリピンにいた。上官の命令により194249日私は降伏し、悪名高い100キロのバターン死の行進を、灼熱の下僅かの水だけで食糧は与えられず歩いた。仲間の兵士が斬首され、銃剣で刺され、殴り殺されるのを目撃した。

残虐行為は、疫病・虐待・栄養失調などで死んだ何百人もの捕虜を埋葬するのを私が手伝ったフィリピンの捕虜収容所では、終わらなかった。1944年、私は三井が所有し運行していた地獄船「日昌丸」で日本に送られた。1600人もの捕虜が、貨物船の暗い船倉に押し込められ、僅かな食糧と水しか与えられなかった。衛生施設も新鮮な空気もない地獄のような17日間の航海の後、私たちは日本の門司に到着した。

それから私たちは、汽車で本州の鳴海という町に移送された。日本軍は200人のアメリカ人捕虜を、戦時生産維持のための労働者として日本車両の機関車工場に、まるで物のように売り飛ばしたのだ。看守も会社の従業員も、頻繁にそして気まぐれに私たちを殴った。私たちは、僅か食事・衣服・医療でかろうじて生きていた。赤十字からの救援箱や手紙は受け取ったことがなかった。

日本車両は私たちの労働から利益を得た。その会社は今新幹線を運行するJR東海が所有しているが、日本有数の車両製造会社の一つであり、米国内でも活発な販売活動を行っている。それはまた、アメリカの新幹線事業契約に入札を目指す日本の中心的存在でもある。

日本車両で、餓えたサム・ムーディ軍曹が米を一杯盗んだ後、収容所の庭に連れ出されるのを見たことを、私は覚えている。彼は殴られ、夏の太陽の下で他の6人の捕虜と共に気を付けの姿勢で立たせられた。少しでも動いたり体が痙攣するだけで、通りかかった看守から手厳しい殴打を受けた。彼は宿舎に投げ入れられるまで、何と53時間も立たせられていた。下院運輸委員会の委員長でフロリダ州選出の共和党ジョン・マイカ議員は、彼を訪問する全ての退役軍人にムーディ軍曹の回想録を配布している。 (マイカ議員が書いた回想録への前書き)

そこで行われた虐待・暴力そして殺人により、日本車両の鳴海捕虜収容所と工場は、最も多くの戦犯(22人)を出した収容所の1つとなった。

しかしそのことによって、日本政府と裕福な企業が結託し、ジュネーブ条約に明らかに違反しながら何万人ものアメリカと連合国の捕虜に奴隷労働を課したという事実の、埋め合わせにはならない。三井・三菱・住友・川崎・日立といった企業は、陸軍省に要請し私たちを購入したのだ。これらの企業は往々にして、日本帝国軍よりさらに残虐であった。

日本政府は昨年9月米捕虜に、そして今年の3月にはオーストラリア捕虜に、正式に謝罪した。政府は米元捕虜とその次世代のために、暫定的な日本訪問プログラムを設立した。他の連合国捕虜に日本政府が同様のプログラムを設立してから15年が過ぎた後のことだった。私は健康の理由で参加できなかったが、その最初の訪問に参加した私の捕虜仲間が親切さと尊敬をもって扱われたと知ったことは、私にとって非常に意味のあることだった。日本の捕虜・奴隷労働者になったという体験は、私から尊厳と若さを奪い去った。日本車両と他の日本企業が、アメリカ兵を故意に奴隷として使ったことを、認めることも謝ることもしないことに、私は驚きを禁じえない。しかし私は、議会のメンバー(その多くは今日、彼らの議会事務所の前に「捕虜・行方不明兵に思いを馳せる日」の旗を掲げているのだろうが)決議案H. Res. 333の賛同者になるのを躊躇していることに、もっと困惑している。

日本の企業は今こそ、彼らの政府を見習って捕虜に謝罪をし、記憶のためのプログラムを設立すべきだ。これらの企業は、私たちの血と絶望のうえに生き延びたのだ。私は補償は要らない。私が求めているのは、心からの誠実な謝罪、そして私がそこにいたということを忘れないで貰いたい、ということだけだ。しかし先ず、米議会は私たちを支援しなければならない。

決議案H. Res. 333 に関する詳細はthe American POWs of Japan.


* オリジナル記事は Congress Is Missing in Action for the POWs/MIAs